2008年 02月 10日
薬価切り下げ |
私は平成20年度の診療報酬のプラス0.38%に安堵を覚えながら、薬価改定がマイナス1.2%となったことに不安を感じています。日本の医薬品業界は、将来の生き残りを賭けて吸収合併を繰り広げています。この時期の薬価切り下げはその勢いを削ぐことになるのではないかとの危惧を抱いているのです。しかし、嘆いてばかりもいられません。今日は医薬品業界の発展のために新たな挑戦の提案をしていこうと思います。
医薬品業界は、国の規制の下で守備を固めて国内市場に重きを置いて業界の発展を目指しました。一方、私が15年間勤めていた化粧品業界は、国内市場すら外資系の企業に侵食され国内市場でも外資と闘いつつ、海外へも活路を見出さないと業界の将来もままならない状況でした。守備に重きを置いた医薬品業界と、攻撃に重きを置いた化粧品業界。この方向性の違いは、年数を重ねることにより決定的な違いとなりました。国内最大手の化粧品メーカーは、現在世界4位の大きさに成長しましたが、医薬品業界は国内最大手のメーカーでも、世界16位に留まっています。
医薬品業界と化粧品業界の今後を考えた場合、私はこの2つの業界の掛け合わせにこそ、将来のビジネスチャンスが隠されているのではないかと考えています。
この2つの業界の将来は、掛け合わせて一歩前に出る勇気を持てばさらに大きな発展が目指せると私は考えます。さらにここに忘れてはならない、日本特有の追い風が存在しています。アメリカもヨーロッパ市場も、医薬品と化粧品の2つしか存在していませんが、日本には薬事法の中で、この2つの業界の間に「医薬部外品」という市場の存在を定義しているのです。この「医薬部外品」という市場は現在独自の発達を遂げ、薬用化粧品という世界には存在していない新たな市場を形成しつつあります。
化粧品は「身体を清潔にして、美化するもの」。医薬品は「病気の治療を目的にしたもの」。医薬部外品は「使用目的が、予防的なもの」。強みを活かせれば、業界の隙間にチャンスは存在するのではないかと考えます。
医薬品業界は、国の規制の下で守備を固めて国内市場に重きを置いて業界の発展を目指しました。一方、私が15年間勤めていた化粧品業界は、国内市場すら外資系の企業に侵食され国内市場でも外資と闘いつつ、海外へも活路を見出さないと業界の将来もままならない状況でした。守備に重きを置いた医薬品業界と、攻撃に重きを置いた化粧品業界。この方向性の違いは、年数を重ねることにより決定的な違いとなりました。国内最大手の化粧品メーカーは、現在世界4位の大きさに成長しましたが、医薬品業界は国内最大手のメーカーでも、世界16位に留まっています。
医薬品業界と化粧品業界の今後を考えた場合、私はこの2つの業界の掛け合わせにこそ、将来のビジネスチャンスが隠されているのではないかと考えています。
この2つの業界の将来は、掛け合わせて一歩前に出る勇気を持てばさらに大きな発展が目指せると私は考えます。さらにここに忘れてはならない、日本特有の追い風が存在しています。アメリカもヨーロッパ市場も、医薬品と化粧品の2つしか存在していませんが、日本には薬事法の中で、この2つの業界の間に「医薬部外品」という市場の存在を定義しているのです。この「医薬部外品」という市場は現在独自の発達を遂げ、薬用化粧品という世界には存在していない新たな市場を形成しつつあります。
化粧品は「身体を清潔にして、美化するもの」。医薬品は「病気の治療を目的にしたもの」。医薬部外品は「使用目的が、予防的なもの」。強みを活かせれば、業界の隙間にチャンスは存在するのではないかと考えます。
by naomitokashiki
| 2008-02-10 16:05
| 活動報告