2011年 04月 11日
いま政治がすべきこと |
まず初めに東日本大震災で被災なさった方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興を祈念致します。
さて、この度の震災に際して、現政権の混乱振りを象徴するかのようなチグハグな対応を見ていると、危機的状況の中で政治が担う役割とは何なのか、改めて考せられました。
災害時において政治の役割とは、物事の優先順位を決めて国民の力を結集させて一日でも早く国を立ち直らせていく道筋を創ることではないでしょうか。それぞれの事例について、私なりの考えを述べたいと思います。
<原発事故への対応>
今回の福島原発での事故は初動での政治判断のミスが人災につながり悲惨な事態を招いたと言っても過言ではありません。事故が起こった時点で、「原発を守るのでなく、国民の命と生活を守ることを最優先とする」と政府が即刻し決断し、東電に明確に指示すべきでした。残念ながら東電は「炉を生かす」を最優先と考えてしまい、あろうことか政府もこれを受け入れてしまい、対応が後手後手になり、結局現在の袋小路のような状況に追い込まれてしまいました。そして、この重要な指示を東電に出さなくてはいけない一番大切な時間に、わが国のリーダーは視察を行ってしまいました。
今回の原発の事故で我が国は世界の国々の生活や政治に多大なる影響を及し、情報公開についても大きな不信感を世界に与えてしまいました。もはや一民間企業では、目の前の事故対応しかできず、大所高所から判断して対応させてようとしても所詮不可能な話です。まず政治がすべきことは事故対応の指揮権を、東電という一民間企業に任せるのを即刻止めさせることではないでしょうか。
そして現時点で世界各国バラバラに支援を受けていますが、政府主導で世界の英知を集めたプロジェクトチームを作り、その指示の下に東電を位置づけるべきだと考えます。
早期解決と世界中の信頼を取り戻す意味において、また現在の危機的状況を短期間で安定した状況に向かわせる為に、素直にお願いし世界中の力を借りる謙虚さが今こそ必要だと思います。
また食品について、政府が「出荷制限」を課す一方「健康被害はない」というアクセルとブレーキを同時に踏むような矛盾したコメントを何度も出してしまった為、不安感が煽られ風評被害はどんどん拡大されてしまいました。「1年間毎日食べ続けたら健康被害が出るかもしれない食品が出た。だからよく洗って食べて欲しい。生産者には、都度検査を受けるように指示した。問題があった場合は出荷停止するので、安心してほしい」というようなパニックを起こさない発表への配慮がもっとあるべきだと思います。
原発から20キロから30キロ圏内の避難において、自主判断に任せるというのは、政府が判断のリスクから逃げ、住民に責任転嫁をしているとしか見えません。中途半端は、一番悲劇を招きますので、政府は白黒はっきりとした決断をすべきです。
<経済力を衰えさせない>
「経済力=復興力」です。自粛をいくらしても、復興力が高まることはありません。政治がすべきことは、「国民は、復興力をつけるために積極的に消費活動をすべき」と明言する必要があると思います。そして「計画停電」は、経済に致命傷を負わすことになるので、即刻止めるべきです。しかし電力削減はしなくてはいけませんので、まずは国民を信じて「25%カットの自主削減」を企業個人に課す方法が良いと思います。25%以上カットできたら削減量に合わせて電気代は割引する。25%出来なければ課徴金として電気代は高く請求する。これならば、計画停電で操業できなくて苦しんでいる製造業のラインは自己判断でコントロールできるようになるので、大きく経済を痛めることにはなりません。さらに「サマータイム」も導入し、ピークの消費電力の拡散を図ります。そして今後大震災が起こっても東西電力のヘルツの違いを乗り越えて協力できる体制を整えるために、国民に協力の得やすい雰囲気のある今の時期に、多くの変電所を思い切って増設してしまう方が良いのではないかと私は考えます。
<新たな街づくり>
避難所の生活改善や仮設住宅の設置などの日々の生活の改善と同時に、具体的な街づくりの議論は、被災者の方々の「元気の源、希望の光」にも繋がるので直ぐにでも始めていくべきと考えます。私なら次の3つのポイントを共有してから話し合いを進めます。
1)無くなった街の再現を目指すのでなく、全く新たな街をゼロから創る機会を与えられたのだという
前向きな気持ちで復興を目指す
2)国内の力だけでこれだけの復興するのは困難なので、思い切って海外から投資を引っ張ってくる
ことができるくらい魅力的な街づくりを目指す
3)東北の太平洋側沿岸のベルト地帯の広範囲が復興対象なので、金太郎飴のように統一の街づくりの
コンセプトにせず、3ブロックくらいにエリアを分けて、ブロックごとに全く異なるコンセプトで街づくりに
挑戦をし、競争しつつ復興を目指す
孔子が語った言葉にもありますが、政治家に求められ能力とは、「長期的な視野と大局的な判断」なのだと、震災後改めて感じました。
さて、この度の震災に際して、現政権の混乱振りを象徴するかのようなチグハグな対応を見ていると、危機的状況の中で政治が担う役割とは何なのか、改めて考せられました。
災害時において政治の役割とは、物事の優先順位を決めて国民の力を結集させて一日でも早く国を立ち直らせていく道筋を創ることではないでしょうか。それぞれの事例について、私なりの考えを述べたいと思います。
<原発事故への対応>
今回の福島原発での事故は初動での政治判断のミスが人災につながり悲惨な事態を招いたと言っても過言ではありません。事故が起こった時点で、「原発を守るのでなく、国民の命と生活を守ることを最優先とする」と政府が即刻し決断し、東電に明確に指示すべきでした。残念ながら東電は「炉を生かす」を最優先と考えてしまい、あろうことか政府もこれを受け入れてしまい、対応が後手後手になり、結局現在の袋小路のような状況に追い込まれてしまいました。そして、この重要な指示を東電に出さなくてはいけない一番大切な時間に、わが国のリーダーは視察を行ってしまいました。
今回の原発の事故で我が国は世界の国々の生活や政治に多大なる影響を及し、情報公開についても大きな不信感を世界に与えてしまいました。もはや一民間企業では、目の前の事故対応しかできず、大所高所から判断して対応させてようとしても所詮不可能な話です。まず政治がすべきことは事故対応の指揮権を、東電という一民間企業に任せるのを即刻止めさせることではないでしょうか。
そして現時点で世界各国バラバラに支援を受けていますが、政府主導で世界の英知を集めたプロジェクトチームを作り、その指示の下に東電を位置づけるべきだと考えます。
早期解決と世界中の信頼を取り戻す意味において、また現在の危機的状況を短期間で安定した状況に向かわせる為に、素直にお願いし世界中の力を借りる謙虚さが今こそ必要だと思います。
また食品について、政府が「出荷制限」を課す一方「健康被害はない」というアクセルとブレーキを同時に踏むような矛盾したコメントを何度も出してしまった為、不安感が煽られ風評被害はどんどん拡大されてしまいました。「1年間毎日食べ続けたら健康被害が出るかもしれない食品が出た。だからよく洗って食べて欲しい。生産者には、都度検査を受けるように指示した。問題があった場合は出荷停止するので、安心してほしい」というようなパニックを起こさない発表への配慮がもっとあるべきだと思います。
原発から20キロから30キロ圏内の避難において、自主判断に任せるというのは、政府が判断のリスクから逃げ、住民に責任転嫁をしているとしか見えません。中途半端は、一番悲劇を招きますので、政府は白黒はっきりとした決断をすべきです。
<経済力を衰えさせない>
「経済力=復興力」です。自粛をいくらしても、復興力が高まることはありません。政治がすべきことは、「国民は、復興力をつけるために積極的に消費活動をすべき」と明言する必要があると思います。そして「計画停電」は、経済に致命傷を負わすことになるので、即刻止めるべきです。しかし電力削減はしなくてはいけませんので、まずは国民を信じて「25%カットの自主削減」を企業個人に課す方法が良いと思います。25%以上カットできたら削減量に合わせて電気代は割引する。25%出来なければ課徴金として電気代は高く請求する。これならば、計画停電で操業できなくて苦しんでいる製造業のラインは自己判断でコントロールできるようになるので、大きく経済を痛めることにはなりません。さらに「サマータイム」も導入し、ピークの消費電力の拡散を図ります。そして今後大震災が起こっても東西電力のヘルツの違いを乗り越えて協力できる体制を整えるために、国民に協力の得やすい雰囲気のある今の時期に、多くの変電所を思い切って増設してしまう方が良いのではないかと私は考えます。
<新たな街づくり>
避難所の生活改善や仮設住宅の設置などの日々の生活の改善と同時に、具体的な街づくりの議論は、被災者の方々の「元気の源、希望の光」にも繋がるので直ぐにでも始めていくべきと考えます。私なら次の3つのポイントを共有してから話し合いを進めます。
1)無くなった街の再現を目指すのでなく、全く新たな街をゼロから創る機会を与えられたのだという
前向きな気持ちで復興を目指す
2)国内の力だけでこれだけの復興するのは困難なので、思い切って海外から投資を引っ張ってくる
ことができるくらい魅力的な街づくりを目指す
3)東北の太平洋側沿岸のベルト地帯の広範囲が復興対象なので、金太郎飴のように統一の街づくりの
コンセプトにせず、3ブロックくらいにエリアを分けて、ブロックごとに全く異なるコンセプトで街づくりに
挑戦をし、競争しつつ復興を目指す
孔子が語った言葉にもありますが、政治家に求められ能力とは、「長期的な視野と大局的な判断」なのだと、震災後改めて感じました。
by naomitokashiki
| 2011-04-11 13:49