実はチャンス到来？

国会議員として4年、落選して3年弱。不思議なことに国会を離れた今だからこそ、一層政治が良く見えるようになりました。

北朝鮮のミサイルの警告不手際問題、原発全停止問題、一向に進まないがれき処理、機能しない復興庁、20%以下しか執行されない復興予算･･･なぜこのように動かない政治となってしまったのか。その理由は「隠れた官僚のストライキ」にあるのだと私は考えます。

現在の政権与党は「政治主導」を謳いました。しかし与党の言動や行動をみていると「政治主導」ではなく「官僚を信用しない！」と明言しているように感じているのは私だけではないはずです。このようなやり方では官僚が反乱を起こすのも当然です。ただ問題がさらに深刻にしているのは、官僚は巧みで面従腹背の姿勢を取っているために、政権与党は未だにストライキを起こされていることすら気付いていない節があります。そして悲惨なことに、広がるその傷口に落ちているのは、国民自身なのです。
さらに、日本を取り巻く環境は、悪化の一途を辿っています。史上最高の円高、国の借金世界一、人口減少に伴う国内市場の衰退、高い人件費そして法人税、税金は上がる一方、電力供給に赤信号、政治は機能不全･･･でも、こんな誰の目から見ても厳しい日本だからこそ、逆に再生のチャンスが生まれる可能性が出てきているとも言えます。

先日ある会合で講演をさせて頂きました。演題は「崖っぷちの日本。でも見方を変えれば、逆境を追い風にできるチャンス到来。その先陣を、吹田市なら担える。」です。
私は、いま薬剤師として吹田市の薬局に勤務しています。
医療人の目線での吹田市の強みは、何と言っても医療機関の充実です。
現在の我が国の超高齢化社会はマイナス要因と捉えられていますが、逆の発想では世界の最前線を走る日本ならではの「医療の充実」を、ニュータウンを抱えている吹田市ならば挑戦できるのではないでしょうか。
吹田市で蓄積されたノウハウは、将来の日本の発展に、世界への貢献に必ず役立つと私は考えます。そのために、私も医療人として、政治家としてこの大仕事の一翼を担えればこれ以上の喜びはありません。

世の中は、一人では変えられない。けれども、一人が始めなければ何も変わらない。日本を良くするのは誰か。それは、私達一人一人！なのです。