2017年 02月 26日
病気を発症させない『予防医療」、わが街『健都』の挑戦 |
私は最近よく街頭演説で、こんな話をしています。
「皆さんはきっと様々な健康法に取り組んでいることでしょう。そこで、お伺いします。その健康法は、誰がどのようにして選んだのですか?テレビや雑誌、或いはお友達や芸能人に、『これを、飲んだり食べたりしたら調子よくなりました』や『この運動をしたら劇的に痩せました』とか、勧められるまま自分で勝手に思い込んだ健康法を選んではいませんか?
不要な我慢をしたり、過度に負荷をかけ逆につらくなったり、結果的に健康を害することになってしまったという声もよく耳にします。そんな間違った健康法から解放され、あなた自身の身体や生活に合った効果的な健康法を、専門家の指導のもとでやってみたくありませんか?
『健都』では、今のあなたにきちんと合った健康法を専門家のアドバイスをもとにつくっていきます。『好きなものを食べて、楽しみながら運動する方法』。そして、何よりも達成感がある。究極の健康法を『健都』で開発し、提供し続けられるようにと考えています。」
私は近い将来、日本の地域医療は、『病気を発症させないようにする予防医療』が中心になるのではないかと考えています。
現在の私たちは、通常は病気になってから医療機関に行きます。病気の発症前の健康維持に積極的に関わりあう医療機関は殆どありません。唯一あるとすれば健康指導というアドバイスで実行されているのでしょうが、その後の経過はどうなったか、次の健康診断までは誰も患者さんを診ていないのが実情です。
もし、医療機関である医師や歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士をはじめとする多職種の医療従事者が関わり、互いに連携しながら、患者の平時の健康管理を積極的に行う。そうすれば将来かかるかもしれない病を、発症させないようにすることも出来るかもしれないのです。
そして、仮に病になっても、かかりつけの医療機関に平時のデーターが蓄積されているので、それをもとに治療を開始すれば、効率的な処置が迅速に受けられるようになります。
ただし、『病気を発症させない為の予防医療』がこれまでの医療と同様に保険制度の対象になると、国の負担が大きくなり制度自体が破綻する可能性が高いのも実情です。よって予防にかかる費用は、残念ながら保険対象外の扱いとなります。
しかし、『病気を発症させない為の予防医療』は、長い目で見れば体への負担も少なく、結果的には本人のお財布にも優しい。そのことを『健都』で証明していきたいと考えています。
医療従事者からすれば、健康維持のために実費を頂くからこそ、それぞれの立場で必死に知恵を出し、取り組みやすく、効果の出る、その人に合った健康法を常に考え、提案する努力をするという好循環が期待できるのだと考えています。健康長寿は我が国が誇るべき強みです。それを実現している日本は『病気を発症させないようにする予防医療』において世界一優れていると既に認識されています。将来我が国が発展を目指す上で大きな力となるビジネスチャンスがあるのです。
また2025年開催に手を挙げた、大阪万博のテーマはまさに『健康・長寿』です。まずは循環器の病の予防を2020年開業予定の国立循環器病研究センターを中心とした『健都』で成功させ、次に大阪万博ですべての病を対象に『病気を発症させない為の予防医療』を提案し、最終的には全国にこの取り組みを定着させたいと思っています。
そして今以上に世界の国々から予防医療は日本が最先端だと認識してもらい、それを観光資源へと育て上げ、予防医療で我が国の繁栄を築いていきたいと心から願っています。
by naomitokashiki
| 2017-02-26 15:44