2005年 08月 02日
都議選総括~「街頭演説」 |
それでは、選挙の総括「訴え方」についてお話ししていきたい
と思います。
私が「訴え方」で一番重視したのは、街頭演説でした。
区議会議員の活動でも、時間があると街頭をしてそれなりの
反応を頂いていていましたので、今回もこれを主軸に据えて
いくことにしました。
選挙戦を終わって結論を見ましたら、街頭では何を皆さんが
感じていらっしゃるのか、改めて考えさせられました。
私がさせて頂いた「街頭演説」どこがどのように駄目だったか
次の3点反省すべきことがあると思いました。
1)聞く意志のない通りすがりの方々への訴えの弱さ
この問題を解決すべく私は、パネルを使う方法を選択し、
紙芝居のように複数のパネルを順次見せていき、演説をす
るスタイルを取りました。
ところが紙芝居形式にすると、現在どの話をしているのか
わかりにくい途中から聞いた人は前後の話を聞いて
いないのでさっぱり分からない
パネルが多すぎ、内容が難しすぎてついて行けない(化学物質名など)
そして何より、かしき自身の政策の全体像が一瞬にして掴みにくいという
欠点があることがわかりました。
2) 街頭で出会える方々の限界
ミニ集会をした時のことでした。30名ぐらい集まって頂いた方に
「街頭でとかしきを見かけた方はいらっしゃいますか?」とお聞きました
ところ・・・何と、どなたもいらっしゃらず・・・私は愕然としました。
職住が近く生活圏が狭い範囲で完結されていて、駅に出て来る
こともない方々が意外に多い・・・街頭だけしていたのではこの
ような方々に自分の考えをリアリティーを持って訴えていくには
どうしたらいいか。課題を抱えたまま私は1カ所を決めたら同じ
場所で1日演説をし続けてしまい・・・結局、この方法が裏目に
出た訳です。
3)余裕のある雰囲気がなかった
街頭演説というのは、長時間に渡って話を聞いて頂けることは希です。
1時間演説して、20分以上立ち止まって頂けるのは1~2人いたら
良い方で、殆どの方は1分以内で私の前を通り過ぎていらっしゃい
ます。では、通り過ぎる方々は何をご覧になっているか。
そう、演説をしている人の雰囲気を見ているのです。声・表情・姿勢
服装・話し方など、自分の考えを自信を持って話しているか、外見
を見ているのです。
今回の私はどうだったか。街頭に力を注いだため、私は多いときで
熱い日差しの中、6時間話し続けました。するとどうなるでしょうか。
体力が奪われ、疲れも蓄積されてくるのです。やがて表情は厳しくなり、
声は嗄れて・・・何度も支持者の方から「とかしきさん、体調は
大丈夫ですか?」と心配の声を多く頂くようになってしまいました。
振り返れば、これが良くなかったのです。
精神的に体力的に、余裕のない人の話なんて、誰が聞く気が
するでしょうか?雰囲気をご覧になる方の多い街頭で、これは
最悪の状況だったな~と、冷静になった今よくわかりました。
by naomitokashiki
| 2005-08-02 11:44