2007年 08月 02日
選挙を終えて思うこと |
今年は、まさに選挙の年。統一地方選挙に始まり、ついに先日参議院選挙が終わりました。
最近の選挙を見ていて思うことは、マスコミが作り上げたイメージが先行し、それに民意が煽られ、ひとつの大きな流れの世論が形成されていく、この傾向が強く感じられるようになったことです。
マスコミは国民の意識を映し出す道具ではありますが、その道具に我々国民が振り回されているように感じるのは、私だけではないと思います。年金問題や、政治とカネという問題にすべてがかき消されてしまい、本来国政選挙で語られなくてはいけない、「国家の計」についての政策論争が、まったくなされていない、ある意味嘆かわしい様相を呈してしまいました。
この状況を見て、私が頭に浮かんだのは「修身・斉家・治國・平天下」(身を修め、家を斉(ととの)へ、國を治め、天下を平(たひら)かにす)という漢文です。
その意味は、世界の変革をめざすなら、まず自分を正しく変えよ。自分が変われば、家族も変わり、社会も変わり、最終的には世界を正しく変革できる、という思想です。
小さな「自分」に大きな可能性が秘められているというこの発想は、どんな状況下に置かれても「自分」さえしっかりしておけば世界は変えられる、すべては「自分」に始まり「自分」に終わる、という考え方に基づいています。
私は各個人の努力の積み重ねによって、常に成長を続けるのが、「人間社会」だと考えます。世の中の変革を目指すなら、身の回りの小事、等身大の物事から始め、段階を踏んで大事へと発展していく。
政治家として私は、まずは現状を嘆くのではなく自分自身を含めて「自分」の変革をすることが第一歩。特に国会議員として、天下国家を語る政策を真摯に国民の目線で訴えていくことが今最も必要なことだと、この選挙戦を振り返って考えたのでした。
by naomitokashiki
| 2007-08-02 13:00
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